フィンペシアはプロペシアのジェネリック
フィンペシアとは、有効成分にフィナステリド を使用した「プロペシア」の「ジェネリック医薬品」になります。
少し前までは「ジェネリック」と聞くと、あまり良いイメージをもたれない方も多かったのですが、最近はかなり浸透してきているので「メリット」の部分を優先し、選ばれる方も多くいますよね。
※ジェネリック医薬品:後発医薬品のことで、特許が切れた医薬品を他の製薬会社が製造販売する


フィンペシアは、先発品である「プロペシア」のジェネリック医薬品にあたるため、主成分である「フィナステリド」は、同量含まれています。
フィナステリドの含有量
- プロペシア → 1mg
- フィンペシア → 1mg
また フィンペシアには、新薬の開発にかかる膨大な「研究開発費」がかからないので、プロペシアと比較して「非常に安く購入できる」という特徴があります。
これがいわゆる、ジェネリックの強み(メリット)ですね。


インド大手製薬会社「シプラ社」が製造
フィンペシアは、大手製薬会社である「シプラ社」が製造しています。
シプラ社はフィンペシア以外にも「抗生物質」「抗がん剤」「HIV治療薬」をはじめ、数多くの商品(医薬品:1,500種類以上)を、北米、アジア、ヨーロッパなど「世界150カ国以上」に輸出(販売)する インド国内でも2~3番手の大きな製薬会社になります。
※売上高1,700億円(2012年~2013年)、従業員20,000人を抱える、大きな製薬会社
フィンペシアは「コピー品?!」
ジェネリックについては冒頭でも簡単に紹介しましたが、後発品(ジェネリック)というのは 先発品にある「特許期間」が切れてから、製造・販売が許されます。
これは、先発品を作る際に「研究費(試験など)」や「時間」が莫大にかかるため、この特許があるうちは「独占販売」する事ができるようになってます。
つまり、その期間内で かかった費用が「回収」できるようになっているワケですね。


ただし、フィンペシアは「一般的なジェネリック」と、この点が異なります。
フィンペシアがジェネリックとして販売された年は、プロペシアが販売されてから まだ年月がそんなに経っていませんでした。
つまり、プロペシアを製造する「メルク社」の特許は、まだ切れていないという状態だったのです。
※プロペシアの特許は「2015年」に切れています


インドでは、医薬品そのものではなく「製造過程」に特許が課せられるらしいので、シプラ社があるムンバイでは、その国の「特殊事情」によって フィンペシアを製造販売している という背景があるみたいです。
国によっては、アメリカのような「先進国」で作られたお薬が必要な場合でも、経済状況的に買えない人も多くいますよね?
フィンペシアのような商品(育毛、発毛)であれば別ですが「特許が切れるまで待つ」というのが正しいとは、一概に言い切れない状況もあるようです。
※一般的な医薬品なども「国境なき医師団(貧困の多い国で治療活動をしている非営利団体)」が使用するお薬のほとんどは、インドのジェネリックという状況です
この辺りは、国による法律(ルール)の違いなので、良いとか、悪いとか、で判断するものではないのかもしれませんね。
ということで、フィンペシアはプロペシアのジェネリックではなく「コピー品」と言われていた時期がある というワケです。
つまり、成分は同じ「フィナステリド」なので、効果は同じように実感できるみたいです(個人差はあります)
【 追記 】
プロペシアの特許は「2015年」に切れているため、現在は「ファイザー社」などから「プロペシアジェネリック」として正式に販売されています。
ただ、プロペシアと価格がほとんど変わらないことや「長年続けてきた」という理由から、フィンペシアを選択する方も多くいるようです。
また、国内でも「沢井製薬」や「東和製薬」から正式にジェネリックとして販売されていて、価格も一昔前と比べれば「4割ほど」は、安く処方してもらえるようにはなっているみたいですよ。
フィンペシアのメリット:価格が非常に安い
ジェネリック医薬品は一般的に価格が安くなるので、フィンペシアもプロペシアに比べて非常に安く手に入れることができます。
フィンペシアは1ヶ月分で計算すると、なんと「900円ほど」で購入できます。
これがどの程度安いのかと言うと…
病院でプロペシアを処方してもらうと1ヶ月「10,000円ほど」かかりますので、個人輸入だと病院に支払う1ヶ月分の料金で「約1年分」のお薬を購入できる計算になります。
1錠でみても、国内の医療機関でプロペシアの処方を受けると1錠あたり「250円ほど」の費用がかかるのに対し、個人輸入だと1錠「25~30円ほど」までコストが抑える事ができます。
つまり「10分の1程度」まで、安くなるのです。
また、個人輸入した場合の「プロペシアの価格」と比較しても、フィンペシアは、かなり安く購入できます。
フィンペシアの主成分である「フィナステリド」は主に「脱毛の抑制」と「発毛の促進」によって薄毛を改善していくのですが、その効果は服用している間だけになります。
そのため、何年間も継続することが必要となるので「価格の安さ」は、続ければ続けるほど魅力的に感じます。
プロペシアを医療機関(クリニック)で処方してもらうと、単純計算でも「年間10万円ほど」になります。
※交通費などは計算に入れていません
このようなこともあり、最初はクリニックで処方してもらって効果を実感していたが、その後 継続するにあたり「フィンペシアの個人輸入に切り替えた」という方も多くいます。
キノリンイエローについて
以前販売されていたフィンペシアには「キノリンイエローWS(Quinoline Yellow WS)」という着色料が使用されていました。
なお、現在のモデルには「キノリンイエローWS」は、使用されていません。
このキノリンイエローは「発がん性物質」などと、ネットで一時期「噂」が流れ 騒がれていましたが、因果関係について明らかな研究発表などはされていません。
※タール色素の一部には発がん性があるのは事実ですが、キノリンイエローが顕著な発がん性をもつかどうかは不明なようです
実際には、フィンペシアのように毎日服用するお薬でも「コーティング剤」として、極微量の場合は問題ないとされています。
日本国内でも使用量に制限があるようですが、厚労省も医薬品等に使用することができるタール色素の中に「キノリンイエロー」を認めています。
※日本では食品に添加することは禁止されています
旧タイプが赤い箱だったのに対し、新タイプは緑色の箱です↓
画像:新タイプのフィンペシア (キノリンイエローフリー)と旧タイプの比較
キノリンイエロー「未使用(フリー)」のフィンペシアは「2014年」に販売が開始されたので、現在は ほとんどの通販サイトで「新タイプ」の商品に切り替わっています。
ですが、今でも「旧タイプ」の赤いフィンペシアを販売しているサイトもあるようです。
通販サイトには、キノリンイエローフリー(未使用)などの記載がされているので、間違えて購入してしまう事はないとは思いますが、購入を検討する際は念のため確認した方が良いかもしれませんね。
参考:食品添加物としてのキノリンイエロー :食品安全関係情報
その他のジェネリックとの比較
プロペシアのジェネリック医薬品は「フィンペシア」以外にも、多くのメーカーから販売されています。
参考までに「海外ジェネリックの商品」を 価格ごとに比較し下の表にまとめてみました。
※価格については、私が利用している 大手代行サイトの「オオサカ堂」の価格を参考にしています
プロペシアジェネリックの比較 | ||
商品名 | メーカー | 価格(100錠) |
フィンペシア(Finpecia) | Cipla(インド) | ¥2,856 |
エフペシア(F-pecia) | Cipla(インド) | - |
フィナバルド(Finabald) | East West Pharma(インド) | ¥2,910 |
フィナロ(Finalo) | Intas Pharmaceuticals(インド) | ¥2,389 |
フィナロイド(Finalloyd) | Lloyd Laboratories(フィリピン) | ¥2,715 |
上記のように、個人輸入で購入できる海外製ジェネリックのほとんどは「インド製」になります。
また「エフペシア(F-pecia)」は、フィンペシアのキノリンイエロー未使用商品として、シプラ社から販売されていましたが、新タイプのフィンペシアの発売以降は「販売中止」となっています。
価格で選ぶなら「フィナロ」や「フィナロイド」が 若干 安いですが、オオサカ堂で いちばん人気のある商品は、フィンペシアのようです。
やはり、多くの人が効果を実感しているとの声もあり「評判が良い」ことが影響しているのかもしれませんね。
ただ、添加物の違いはあるものの有効成分は全て「フィナステリド」になるので、そこまで大きな違いはないかと。
フィンペシアのメリットとしてよく挙げられるのは「箱が小さい」のでかさばらない(邪魔になりにくい)という点ですかね。